SING 2 感想
前作の SING はすげー好きで、吹き替えのクオリティが尋常じゃなくて、それも込みで気に入った作品だった その続編てことで、否応なく期待してしまうし、数多の続編が失敗してきているように続編てのは難しいものなので不安も大きくあった
ぶっちゃけ、マトモに評価するならいろいろイチャモンつけられても仕方ない面も多々あるとおもってて、稲葉浩志扮するライオンが15年も引きこもってたのにかなりアッサリほだされてるのがもうちょいなんかなかったんかーとか、MISIA 扮するミーナ本人がラブシーンはちょっと....と言っているのにとってつけたような(そもそも必要なシーンだったか...?)ラブシーンを入れ込むバスターとグンターちょっとどうなん...?みたいなとことか、まあいろいろあるとおもう でも、それを全部どうでもよく感じるくらい暴力も厭わない縁故主義血統主義的な人物に対して、フィクションで、クリエイティブで勝負するんだというバスターの姿勢に今現在の暴力の蔓延る世界で生きててグッとくるものがあった もうひとつは、スパルタな方針のトレーナーに対して、ストリートのダンサーが全く違うアプローチでジョニーに対してレッスンするとこがベタだけどくるものがあった
前作でもバスターのエゴでしっちゃかめっちゃかだったし、本作でもそれは変わらずなんだけど、単純に本人の名声欲みたいなところに収斂させずにもうちょっと入りやすい動機みたいなのが根底にあるともっとよかった気もする(それはもうまんまブルース・ブラザーズになっちゃうけど)
あとはもう何より、音楽っていいものだなあ!っていうのと、身体性を感じるミュージカルというフォーマットっていいものだなあ!というのが CG だとわかっているのに伝わってくるのがすごかった 吹き替えで特にハマってたのがアイナ・ジ・エンドで「こういう奴いるよなあ!」って感じがすげーフィットしててとても良かった だけに、ポーシャの父離れみたいなところももうちょっと作り込みがあってもよかったんじゃない?とはおもわんでもない、もったいない